今、語っておきたい 【1971年音楽界最強】説

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私が生きてきた中で一番心に残っている年は大阪万博やよど号ハイジャック事件、三島由紀夫割腹自殺があった1970年(私が中3から高1になった年)ですが、音楽だけに特化すると、【音楽界最強の年は1971年】であると思っています。

昔の話を今さら掘り起こしたって何の為にもならないのですが、そういう時代に生きていた証として、ここで語っておきます。

まず、1971年に、デビューした主な歌手を紹介します。

  • 小椋佳 「しおさいの詩」
  • アン・ルイス 「白い週末」
  • 五木ひろし 「よこはま・たそがれ」(4度目のデビュー)
  • 研ナオコ 「大都会のやさぐれ女」
  • 湯原昌幸 「雨のバラード」
  • 井上順之 「昨日 今日 明日」(ソロデビュー)
  • 小柳ルミ子 「わたしの城下町」
  • 堺正章 「さらば恋人」(ソロデビュー)
  • 野口五郎 「博多みれん」
  • 南沙織 「17才」
  • シモンズ 「恋人もいないのに」
  • 本郷直樹 「燃える恋人」
  • 欧陽菲菲 「雨の御堂筋」(日本デビュー)
  • チェリッシュ 「なのにあなたは京都へゆくの」
  • かぐや姫 「青春」(再デビュー)
  • 八代亜紀 「愛は死んでも」
  • 天地真理 「水色の恋」
  • ガロ 「たんぽぽ」
  • ペドロ&カプリシャス 「別れの朝」
  • 沢田研二 「君をのせて」(ソロデビュー)
  • 大滝詠一 「恋の汽車ポッポ」(ソロデビュー)

豪華なメンバーが揃っていますね。

平成生まれの方でも知っている歌手が、何人かいるのではないでしょうか。

この豪華な「新人」たちを分析していくと、この1971年が音楽界最強である理由がわかります。

アイドル誕生

「新人」の中に、重要な歌手が3人います。

小柳ルミ子(18→19歳)、南沙織(16→17歳)、天地真理(19→20歳)です。

小柳ルミ子は、4月25日に「私の城下町」でデビューしました。その年の最優秀新人賞に選ばれ、翌1972年には「瀬戸の花嫁」で第3回日本歌謡大賞を受賞しています。レコード大賞も受賞するのではと言われていましたが、ちあきなおみの「喝采」にやぶれてしまいました。

プロ野球で例えるなら、入団した年に大活躍して新人賞をとり、翌年にもMVP級の好成績を残すようなもので、まさにすごい歌手が音楽界に現れたのでした。

年齢は18歳から19歳になる年でまだ若かったけれど、風格があり、アイドルと呼べない雰囲気がありました。

南沙織は、6月1日に「17歳」でデビューしました。忘れもしません。月曜放送の「NTV紅白歌のベストテン」の【6月の新人コーナー】に南沙織が出演した日のことを。彼女はショートパンツに蟹のイラストの白Tシャツ(ブランド:ニコル)を身に着けていました。私はテレビに出ている女の子に初めて恋をしました。その恋は、今でも続いていると言ってもいいでしょう。芸能史においても、日本の女性歌手で初めてのアイドルスターの誕生でもありました。

1991年、引退後に一度だけ紅白に出たことがあります。17歳の南沙織と、引退後の南沙織は「別物」ですので、テレビには出てほしくなかったと思っています。

天地真理は、10月1日に「水色の恋」でデビューしました。デビュー前から、TBS「時間ですよ」で「隣のマリちゃん」として出演。堺正章扮する健ちゃんの憧れの女性でもありました。ドラマの終盤、毎回、ふたりで「涙から明日へ」を歌っていましたね。このパターンは後に、ミヨちゃんとして登場した浅田美代子の「赤い風船」に受け継がれましたが、こういう雰囲気のドラマ、現代にあってもいいんじゃなのかなと思います。

アイドルとして、当時の天地真理の人気度は南沙織以上であったかもしれません。歌も良い歌が多いです。70年代の女性歌手に限って言えば、山口百恵の次にいい歌がたくさん揃っているのではないでしょうか。デビュー曲の他に、「ひとりじゃないの」「想い出のセレナーデ」が好きです。

グループサウンズ(GS)時代の終焉

先程紹介した「新人」歌手の中に、ソロデビューの歌手が4人います。

井上順之(順)、堺正章、沢田研二、大滝詠一です。このうち、井上順之、堺正章はザ・スパイダーズ、沢田研二はザ・タイガースという、人気GSのメンバーでした。

そのGSですが、1970年から1971年にかけて、GSの中でも特に人気が高かったグループが次々に解散し、グループサウンズ時代は終わりを迎えました。

ザ・スパイダーズ 1970年内に解散

ザ・テンプターズ 1970年12月27日に解散

ザ・タイガース 1971年1月24日に解散

ザ・ワイルドワンズ 1971年秋に解散

オックス 1971年5月に解散

※その後の再結成は除きます。

このうち、

ザ・スパイダーズ、ザ・テンプターズ、ザ・タイガースの解散によって、1971年1月11日に、沢田、萩原、岸部、井上、大野、大口が四谷の料亭に集結。2月1日にPYGがデビューしました。

メンバーは・・・・

  • 沢田研二(タ)
  • 萩原健一(テ)
  • 岸部修三(タ)
  • 井上堯之(ス)
  • 大野克夫(ス)
  • 大口広司(テ)
  • 他に、ドラムメンバーとして原田裕臣

沢田研二はソロ活動も行い、1971年11月、「NTV紅白歌のベストテン」に沢田研二が「君をのせて」で初出演したとき、司会の堺正章が「今日は会場がザワザワしている、番組始まって以来の超満員になった」そのようなことを話していたのを昨日のことのように覚えています。

(※沢田研二の「君をのせて」は、11月1日発売なので、ランクインは1972年に)

PYGは「花 太陽 雨」をはじめ、斬新な良い曲が揃っていたのですが、1972年11月21日に「初めての涙」を最後に自然消滅します。

萩原健一は、PYGにいた時から「太陽に吠えろ」へ出演し、人気を集めていました。PYG消滅後は、テレビドラマ、映画に出演し、俳優としての評価を高めていきます。

岸部、大野、井上らは井上堯之バンドを結成し、最初、沢田研二のバックバンドを務めていました。その後、岸部が脱退。岸部は樹木希林の勧めで修三から一徳へ名前を変え、役者の道へ進みます。

また、堺正章が、歌に、バラエティーに、ドラマに本格的に活動を開始したのも、この1971年でした。

はっぴいえんどの大滝詠一も「恋の汽車ポッポ」でソロデビューしますが、はっぴいえんどはGSというより、どちらかと言えばフォークソングのジャンルのグループであったと認識しています。

実力派歌手の台頭

この年、前年のNTV「全日本歌謡選手権」という番組で、10週勝ち残り、グランドチャンピオンになった三谷謙が名前を変えて4度目のデビューを果たします。「よこはま・たそがれ」の五木ひろしです。この歌は、大ヒットし、この年の最優秀歌唱賞をとります

また、ハワイアン、カントリー歌手であった尾崎紀世彦は前年の1970年にデビュー。翌1971年3月に2作目「また逢う日まで」のダイナミックな歌声で脚光を浴びます。この歌は1969年にGSだったズー・ニー・ブー「ひとりの悲しみ」(筒美京平作曲・阿久悠作詞)が原曲。(日音の依頼により)阿久悠がこの詞を100%変え、まったく異なる世界観の「また逢う日まで」が誕生。1971年に、レコード大賞をとります。

実力派、といえば、他にも、加藤登紀子の「知床旅情」、鶴田浩二「傷だらけの人生」、朝丘雪路「雨がやんだら」などががヒットしましたね。

他に、心に残る1971年の曲は・・・

  • ヘドバとダビデ「ナオミの夢」
  • はしだのりひことクライマックス「花嫁」
  • 渚ゆう子「京都慕情」
  • ソルティー・シュガー「走れコウタロー」
  • 仲雅美「ポーリュシカ・ポーレ」
  • にしきのあきら「空に太陽がある限り」
  • 平山三紀「真夏の出来事」
  • ジョーン・シェパード「サマー・クリエーション」
  • 加藤和彦と北山修「あの素晴しい愛をもう一度」

洋楽のヒット曲も豊作ぞろい

日本の音楽ばかりではなく、この年の洋楽も超有名な曲が多いです。

ビートルズが1970年に解散。

ジョンレノン「イマジン」、ポールマッカートニー「アナザー・デイ」、ジョージ・ハリスン「マイスイートロード」・・・メンバーそれぞれがソロ活動を始めたのも1971年でした。

他に、アンディ・ウイリアムス「ある愛の詩」、ビージーズ「小さな恋のメロディ」、ヴィーナス「悲しき鉄道員」、ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ「恋のかけひき」、ザ・ニュー・シーカーズ「愛するハーモニー」、カーペンターズ「雨の日と月曜日は」、ジョンデンバー「故郷へ帰りたい」などの曲が印象に残っています。

どの曲も、名作として今に伝わっています。

洋楽部門においても、1971年は歴史的な年になったのではないでしょうか。

1971年の年間ベスト50を紹介

オリコンより 1970年12月7日付 – 1971年11月29日付

  • 1位 小柳ルミ子 「わたしの城下町」
  • 2位 加藤登紀子 「知床旅情」
  • 3位 尾崎紀世彦 「また逢う日まで」
  • 4位 鶴田浩二 「傷だらけの人生」
  • 5位 ヘドバとダビデ 「ナオミの夢」
  • 6位 五木ひろし 「よこはま・たそがれ」
  • 7位 はしだのりひことクライマックス 「花嫁」
  • 8位 湯原昌幸 「雨のバラード」
  • 9位 森進一 「望郷」
  • 10位 堺正章 「さらば恋人」
  • 11位 南沙織 「17才」
  • 12位 ビージーズ 「小さな恋のメロディ」
  • 13位 あおい輝彦 「二人の世界」
  • 14位 尾崎紀世彦 「さよならをもう一度」
  • 15位 渚ゆう子 「京都慕情」
  • 16位 マッシュマッカーン 「霧の中の二人」
  • 17位 仲雅美 「ポーリュシカ・ポーレ」8/5
  • 18位 欧陽菲菲 「雨の御堂筋」6/5
  • 19位 いしだあゆみ 「砂漠のような東京で」
  • 20位 ソルティー・シュガー 「走れコウタロー」
  • 21位 水前寺清子 「大勝負」
  • 22位 ジェリー・ウォレス 「男の世界」
  • 23位 朝丘雪路 「雨がやんだら」
  • 24位 アンディ・ウィリアムス 「ある愛の詩」
  • 25位 小林旭 「ついて来るかい」
  • 26位 井上順之 「昨日・今日・明日」
  • 27位 渚ゆう子 「京都の恋」
  • 28位 西田佐知子 「女の意地」
  • 29位 にしきのあきら 「空に太陽がある限り」
  • 30位 エルヴィス・プレスリー 「この胸のときめきを」
  • 31位 アダモ 「雪が降る (日本語)」
  • 32位 大木英夫と二宮善子 「あなたまかせの夜だから」
  • 33位 美川憲一 「おんなの朝」
  • 34位 ショッキング・ブルー 「悲しき鉄道員」
  • 35位 フランシス・レイ・オーケストラ 「ある愛の詩」
  • 36位 ザ・ドリフターズ 「誰かさんと誰かさん」
  • 37位 平山三紀 「真夏の出来事」5/25
  • 38位 ジョージ・ハリスン 「マイ・スウィート・ロード」1/10
  • 39位 渚ゆう子 「さいはて慕情」
  • 40位 五木ひろし 「長崎から船に乗って」
  • 41位 南有二とフルセイルズ 「おんな占い」
  • 42位 小柳ルミ子 「お祭りの夜」
  • 43位 ポール・マッカートニー 「アナザー・デイ」2/19
  • 44位 渚ゆう子 「雨の日のブルース」
  • 45位 ジョーン・シェパード 「サマー・クリエーション」
  • 46位 加藤和彦と北山修 「あの素晴しい愛をもう一度」4/5
  • 47位 鶴田浩二 「男」
  • 48位 由紀さおり 「生きがい」
  • 49位 加藤登紀子 「琵琶湖周航の歌」
  • 50位 森進一 「おふくろさん」

当ブログは、当時の私の記憶として書いているので事実と異なる箇所があるかもしれません。間違っていたらお許しください。

また、一部、ウィキペディアを参考にしています。

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