東京濃密シティーと小樽ソーシャルディスタンス通り

Pocket

人口減少が止まらない小樽市

私は小樽市に生まれた。小樽は昭和30年代には20万人近くの人口があったが、年々減少。2000年は150,687人になり、今は113,486人(全国252位)である。つまり、今世紀に入り、死亡や流出を含めて約37,201人もの市民が小樽市からいなくなったことになる。
札幌のベッドタウンになることくらいしか、今のところ、人口増加の明るい要素はない。むしろ、このまま減少を続け、あと10年後には10万人を割り、大正時代の人口にも負けてしまうのではないかと心配になる。

街を歩いて気づくことは、まず人がいない。週末であっても、都通りや花銀通りに人は少ない。1960年代頃の古い記録写真を見ると、これぞ繁華街といえるほど歩行者が多くいたのに、今は常に閑散としている。中学も高校もあるので、若者はいるのだろうが、昔ほど目にしなくなった。

というわけで、町には年寄りを多く見かける。何十年も前に着物姿で闊歩していた明治生まれのおばあさんや威厳のあったおじいさんではなく、多くは昭和生まれの高齢者だ。

I ♥ OTARU は未来へ受け継がれる

明治生まれの人たちの中には小樽発展のために尽くした人物が多くいた。それを大正に生まれの者たちが受け継いだ。それを昭和生まれの者たちが受け継げればよかったのだが、昭和の前半に生まれたものたちは「戦争」によって、未来への希望を失くした。また、戦後の独禁法などによって受け継ぐはずのものを失った人たちも多かったことだろう。

昭和の戦後に生まれたものたちは、小樽繁栄の過去の遺産を掘り起こすことしかできず、明治生まれのものがこの世を去った頃から小樽は斜陽化している。後志自動車道も小樽市街を通らずに札幌と余市間が結ばれた。小樽はこのまま陸の孤島化になるのか、それとも、新たな北のパラダイスになるのか。小樽を受け継ぐ、平成、令和の若い世代の「I  OTARU」にかかっている。

東京の人口密度はとんでもないことになっている

人口が減った。すなわち、人口密度が減ったと言うことである。小樽の人口密度は1,000㎡当たり、465.43人で、全国565番目である。

ちなみに、日本の人口密度のベスト5は、1位:東京都豊島区23117.29人、2位:東京都中野区21936.18人、3位:東京都荒川区21499.41人、4位:東京都文京区20817.18人、5位:東京都目黒区19616.63人。以下、東京都墨田区、新宿区、板橋区、品川区、北区、杉並区、中央区、世田谷区、渋谷区、練馬区が続き、17位にやっと東京都以外の蕨市14681.21人が登場する。ちなみに東京都23区で一番人口密度が少ないのは、日本全体で26位の大田区12164.43人である。

(上記、人口密度は、都道府県ランキングデーター調べ)

コロナ禍でソーシャルディスタンスが浸透しつつあるが、上記、1000㎡あたりの人口密度を10㎡あたりで単純計算したら、豊島区2.31人、中野区2.19人、荒川区2.14人、文京区2.08人、目黒区1.96人。

つまり、1辺が10m四方の中にこれらの区では約2人がいる計算になる。それぞれがじっとしていれば、理想とする2mの距離は確保できる。しかし、人間は動く生き物だ。当たり前に日常生活を送れば、10㎡の中に2人で過ごしていても、触れたり、ぶつかったりすることはある。飛沫も降りかかる。東京の人はこういう街で生きているのだ。


東京は太り過ぎだ。あのCMで「結果にコミット」してもらおう。

濃密な東京で新型コロナ感染者が多いのは当然のことだ。東京に住んでいる限り、逃げ道はないのではないだろうか。100万人、200万人の感染者が出たとしても不思議ではないのである。

地球が回っている限り、予想がつかないことは起きる。地震対策もそうだし、原子力対策もそうだが、「予想を超える事態が起こった」では、人間の命は守れない。
都市計画もそう。東京の人口が増え続ける一極集中型の日本。

これでいいのか?

政治だけではなく、企業も、大学も、真剣に考えなきゃいけない時期に来ているのではないだろうか。

小樽のソーシャルディスタンスは寂しい

小樽の10㎡あたりの人口密度は0.04人、50㎡あたりだと1.16人。普通に暮らしていれば人との距離は十分に保てる。

都通りも、花銀通りも、ソーシャルディスタンス通りだ。

こう言えば、聞こえは良い。街全体の取り組みでコロナ禍での新生活様式を実践しているようにもみえる。でも、・・・

うーん。

なんだか複雑。っていうか、寂しい。

小樽の人口が増える、いいアイデアはないだろうか。


シニアライフランキング

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村