尿管結石にまつわる10の覚書

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2018年夏、「尿管結石」になり、入院・手術をした。その時、FACEBOOKに非公開で書き留めておいた「尿管結石にまつわる10の覚書」を当ブログにおいて公開する。

プロローグ

下記の文章は、9月の終わりごろに、FACEBOOKに非公開で記した10の覚書の一番最後に書いた11番目の文章である。

久々のウオーキングである。今日までの一か月半、まったく歩いていなかった。実は、その間、極秘で、2度入院、2度手術を行っていた。「尿管結石」という病気だ。手術は全身麻酔で術後の痛みは全くなかったが、血尿と結石の残骸があるため小便をする時がちょっと辛かった。

また、結石を取り除いた後の尿管の癒着を防ぐため、「ステント」という管が一か月ほど尿管の中に入れっぱなしだった。先日、それを抜去した。これが入っていたせいで、超頻尿状態に陥り、20〜30分おきに小便をしていた。しかも、正常なら、尿意をもよおしても多少のブレーキをかけることができるが、「ステント」が入っていると全く待ってはくれないのだ。外で1度、家にいても2度、間に合わず漏らしてしまった(ちょっとであるが)。

こんな状態だったので、外出はムリで、散歩すらできなかったのである。今は完全復活した!ああ、初秋の空が、秋風が、気持ちいい。

では、これより「尿管結石にまつわる10の覚書」をお伝えしていく。

⑩水腎症になっていた

ひょんなことから手術をすることになった。どうやら、右の腎臓が「水腎症」というものになり、機能していないらしい。その原因は、尿管の途中に結石があり、それにより、右の腎臓がつくり出すおしっこを堰き止めているとのこと。

結石を取り除いたからといって腎臓が快方へ向かう保証はないが、放置するよりは身体に良い。とのことで入院し、手術をすることになった。

⑨手術の方法は

手術の方法は、私の場合、背中から内視鏡を入れ腎臓を通して尿管の結石を砕く〈PNL手術〉と、尿道に内視鏡を挿入してレーザーで結石を砕く〈TUL手術〉の2つの方法で行うことになった(事前にそう知らされていたのだが、実際はTULだけだった)。

背中はともかく、尿道の方はイメージしただけで痛そうだ。しかも、術後は、しばらく尿管の癒着を防ぐ「ステント」と呼ばれる管が体内に入った状態で過ごさねばならないという。

⑧全身麻酔で、白タイツで

手術前、血栓を防ぐ「白のぴちぴちタイツ」を履き、下着を脱ぎ、病衣を羽織った。手術室へ入る。医師は男性だが、3人の助手は30歳前後の女性ばかり。台にのり、ロング病衣を脱ぎ、タオル一枚を裸の腹上にかけ仰向けになる。点滴に麻酔剤が投与される。数秒後には、このタオルも彼女達に奪われることになるのだろう。1秒、2秒・・・3秒もしないうちに私は眠りに落ちた。

次に看護婦の呼びかけで気がついた時は、病室のベッドの上だった。今回、〈PNL手術〉はしなかった。体内の尿管に「ステント」が入っているようだが、それは感じなかった。排尿は自力でできる。尿道から管が出て小便袋につながっているようなことはなかった。

⑦畜尿室で紅に染まる

泌尿器科の病院のトイレは、蓄尿室を併設している。病院にいる間、各自、毎回の小便をビールのジョッキのようなものへ注ぎ、それを蓄尿室の個別の袋に溜めておくもの。入院患者の名前が付いている約20個の袋があり、そのすべてが血尿だった。

手術後初めて、トイレで小便をする。血尿が出た。いや、尿というより血だった。XJAPANの「紅」を心で口ずさむ。

⑥石まじり小便の記憶

夜中にトイレへ行く。4回用を足す。結石のかけらが混じっているのか、先っぽがちょっと痛い。

それでわかったことだが、石が出るときのこの痛み、人生において、これまで数回体験したことがある気がする。知らない間に、微小の石が小便とともに体外へ排出されていたのだろうか。私は石持ちだったのだ。

⑤「ステント」と共に一旦退院

血尿を除けば、体調はいい。どこも痛くない。血圧も、体温も、すこぶる良い。結石の手術後ってこんなもんか、案外楽じゃん。と思っていたら、先生が病床に来て、「かけらが腎臓に残っていたり、尿管に付着したりしているので、2週間後、再手術で取り除きます」とのこと。えええっ、またぁぁぁ。

結石の手術は1回で完了しにくいのか、ネットで調べたり、食堂に集まる患者の声を聞いたりすると、再手術患者が結構多い。そんなわけで4泊5日で一旦退院し(尿管に「ステント」が入ったまま)、また戻ってくることになった。

④頻尿とお漏らしの恐怖

手術後、1週間が経った。体調や思考に問題はない。食欲もある。しかし、困ったことが起きている。それは、小便をすぐにしたくなる頻尿現象だ。今、トイレから戻ってきてテレビ前のソファに座ったばっかりなのに、もうしたくなっている。

そんなモヤモヤを股間に湛えながら過ごしていると、突然我慢できない状況に陥る。トイレへ急ぐ。走る。ああ、間に合わない!便器の前で自分のものを引っ張り出す時間はもう残ってなく、数滴ほどパンツの中に漏らす時もある。こんな調子だからウチにいるときはまだ良いが、外出するときは、決死の覚悟が必要なのだ。

③「ステント」のせいだ

徒歩3分の近くのコンビニへ行く時も、まず外出前に用を足す。着いたら、コンビニのトイレで用を足す。そして買物後は、超早歩きで帰る。こんな日常が毎日続く。

頻尿の要因は、体内の尿管に「ステント」という管が入っていることだ。そして、この管が尿管と癒着しないよう、大量の水を飲んでいることである。1日2リットル。年齢重ねると、水を飲むのも大変なのである。股間に意識をしているから余計に小便をしたくなるのだろうが、準備を怠って、歩いている途中で漏らすわけにはいかない。外出対策として「紙オムツ」の購入を本気で考えているところである。

②再入院・再手術

再入院、再手術を行った。2度目となると余裕がある。段取りもわかっているので、不安がない。前回最初の手術の時は手術室に女性スタッフが多くいて驚いたが、今回は全くなんの感情も持たなかった。

今回は、前回完全に取れなかった結石残骸の除去だった。尿道に内視鏡を挿入してレーザーで結石を砕く〈TUL手術〉を行い、手術は終了。2時間安静後にトイレへ。小便が紅に染まっても、まったく動じなかった。

2回目は、2泊3日で退院できた。

①ステントを抜いてきた

最後にメインイベントが待っていた。2週間後、1回目の尿管結石手術からずっと尿管内にあった「ステント」の抜去手術を行った。

病院内の「膀胱鏡室」に案内される。「上はそのままで良いです。下は下着、靴下を脱いで、この椅子に座ってください」指示通り、下半身裸で椅子に座る。椅子が左にゆっくり回転し、私の下半身はカーテンの向こうに消えた。背もたれがゆっくり倒れ、両脚が開かれてゆく。つまり、おちんちんを突き出したような格好になる。「尿道に麻酔ゼリーを塗りますね」と看護婦さん。縮こまった私のものがひょいとつままれ、ゼリーを塗られる。

ゼリーが塗られてから五分が過ぎ、さらに五分が過ぎる。その間、私の股間は開いたままだ。やがて先生が現れたようだ。カーテンの向こうから声がする。「では、内視鏡を入れて、尿管のステントを抜き取ります」その声に、緊張し、私は着ているポロシャツの腹あたりをぎゅっと握る。

内視鏡の映像がモニターに映る。おちんちんの先っぽが映り、内視鏡はそこから体内に入っいく。電車がトンネルの中に入るような映像だ。奇妙な感じだ。想像したほど痛くはないが、異物が体内に入っていくのがわかる。小便のあの感じに近いが、尿道に流れるのは水系ではなく金属系の感触だ。気管支の映像は見たことあるが、その様子とは明らかに違う。よくわからないものが映り、やがて分け入っていくと、銀色の金属的なものが見えてきた。次の瞬間、「抜きますよ、力を抜いて、抜いて」「はい、終わりました」

思っよりも早かった。内視鏡入れられてから1分以内に「ステント」が抜き取られた。看護婦の声。「濡れてますので周りを拭きますね」確かに拭かれている。「椅子戻します。そこにティシュありますので、ご自分でも拭いてください」椅子が回転し、私の下半身がカーテンの向こうから帰ってきた。

濡れているというから血まみれなのかと思った。しかし、そうではなかった。尿だった。拭いても、拭いても、小便の雫が溢れてくる。私はそいつを労わるように拭き続けた。

パンツ、ズボンを履き、病院のトイレへ行く。小便をすると痛い。しかし、それだけだ。それ以上のことは、特に問題はなかった。一番の不安だった「ステント」の抜き取りが、何事もなく無事終わり、ホッとした。

尿管の癒着を防ぐために、2、3日はさらに水をたくさん飲みように言われる。

小便の回数は減りそうもない。


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