#358日前 あんかけ焼きそばのアン

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今一番食べたいものは何か?

緊急事態宣言は全面解除になったが、私はステイホームを続けている。リモート会議が近日中に始まるので、その準備もある。会議のテーマは、ずっと不変だ。
【地球征服】
タコ星人である我々の大命題である。しかし、何十年も会議に出ているが、一度も話がまとまったことはない。それでも、我々タコ星人の存在理由のためにも会議は続けられている。

腹が減る。今日の昼食は、トーストにバターを塗り、ハム、きゅうりとトマトの輪切りをはさんだものだ。牛乳も飲む。いつも変わらない。食事のメニューを考えるのは面倒だ。だから、家の昼は毎日同じメニューに決めている。だから、冷蔵庫に、ハム、きゅうり、トマト、牛乳を常備している。TVの「ひるおび」「バイキング」をザッピングしながら、食事をする。トーストを半分に折り、口に放り入れているときに、ふと、「今、一番食べたいものは何か?」を考えた。真っ先に浮かんだのは「桂苑」のあんかけ焼きそばだった。最後に食べたのは、地球がコロナ騒動に巻き込まれる前の、去年の暮れだった。

小樽「桂苑」のあんかけ焼きそば

小樽都通りの「桂苑」。うまいから混んでいる。数人がいつも店の前で並んでいる。10分も待てば店に入れそうだが、私は並ぶのが苦手だ。だから、「桂苑」であんかけ焼きそばを食べるつもりで訪れても、泣く泣く他の店へ行くことが多い。確率的には、10回訪れたら7回は他所へ行く。
他の店であんかけ焼きそばを食べる。小樽は他の店でもあんかけ焼きそばはうまい。しかし、それはあんかけ焼きそば自体がうまいからうまいのである。「桂苑」のは、あんかけ焼きそばがうまいのではなく、桂苑のあんかけ焼きそばだから、うまいとなる。

去年、最後に食べたときは昼早めに到着したせいもあり、並ばずに店に入ることができた。実際は店の前に2人並んでいるのが遠くから見えたのだが、2人は食べ終えて店から出てきた客と入れ代わるように中へ入っていった。私は小走りで店まで急ぎ、のれんをくぐった。すると厨房前のカウンター席が運よく空いていた。座る。ビールサーバーが背中の位置にあるカウンターの左端が落ち着く。私はあんかけ焼きそばを注文した。「麺、1丁!」とおばさんの声が厨房に向かって響いた。
油ぎった紅桃色の卓上に置かれた「桂苑」のメニュー表をまじまじと見たことはない。ずっとあんかけ焼きそばを注文し続けているからだ。それでも隣の人に五目メンが運ばれてくると、あんかけ焼きそば以外のものが食べてみたくなる。広東メンも、天津メンも美味しそうだ。次回は別のメニューを注文してみよう。とこの場で決意するが、結局は、次も、あんかけ焼きそばを食べに来ることになるのである。

昔は、ラー油をちょっと加えたり、酢をちょっと注いだり、そんな食べ方をしたこともあったが、今は余計なことを一切しない。添えてある辛子とともに「あん」と麺を軽く混ぜ合わせながら食べる。「あん」と麺が程よく絡んで持ち上げる箸が重い、重い。濃厚なあかしだ。
同じ焼きそばでも、ソース焼きそばというものがある。祭りで食べるイメージがあり、ソース焼きそばにはなじめない。私は「あん」自体が好きなのだ。肉料理でも「あん」を絡めたものが好きで、自分の料理にも薄力粉などで「あん」を取り入れている。

私の大好物の「三大あん」とは

「あん」といえば、あんこの「あん」、名前の「あん」、そして麺・肉料理の「あん」。三大「あん」が、私の好物になっている。よく辛党は甘いものは苦手というが、私は平気だ。「あん」がたっぷり詰まった大福を肴に日本酒を飲んだりもしている。名前の「あん」と言えば、東出昌大との夫婦関係がぎくしゃくしている「杏」がいるが、わたしは「中村アン」が好きだ。テレビで初めて見かけたころから美しいと思い、ファンになった。彼女は不潔キャラで名を売っていたり、バラエティーで安売りしていたり、タレントとして迷走していた時期があった。近頃はモデルと女優業の2本に仕事を絞ったのだろうか。今はとても素敵だ。最近だと「麒麟特製ストリング」のCM。実にいい。ミスチル桜井の歌声(新曲「others」)に抱かれた海辺のデッキの女が最初はアンだと気づかなかった。夕陽に染まった横顔に「おっ、いい女だな」って思っていた。

今はその「アン」と小樽「桂苑」のあんかけ焼きそばの「あん」がごっちゃになっている。「アンをかける」って・・・よからぬことを考えてしまいそうなランチタイムなのであった。


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